作品紹介
――この 恋 は、誰のもの?
「――さあ、決めろ」
丹生清澄 は 奇妙な呪い に苦しめられていた。
なんとかしたくてもしようがない。
自分は一生これを抱えていくのかと、諦め混じりに新たな春を迎えたときだった。
『あいつ』が、目の前に現れた。
どうやら向こうは俺を知ってるみたいだ。
けど……俺はこんな得体の知れない女に見覚えはない。
はじめてのはずだ。会ったことがあったら忘れるはずがない。
ただ、彼女は苦しげに顔をゆがめていた。
「……もう、我慢できなかった」
「おまえが好きでおかしくなるところだった!」
――どういうこと?
「消えないんだよ。何年経っても」
「ワタシの中で、熱く、強く、脈打ち続けてた」
「おまえのことが好きだって」「大好きだって」「苦しいくらいに」
「苦しいんだよ」「もう、耐えられないくらいに」
「ワタシはおまえのことなんか好きでもなんでもないはずなのに」
「好きすぎておかしくなりそうだから――」
「ワタシは決めた。だから、丹生清澄。おまえも決めるんだ」
「おまえは、どうするのか――――」
【用語解説】- 儀式
主人公たちがかつて、意図せずに行ってしまったもの。悪魔の召喚と取引に酷似している。
異界から呼び出された者が、参加者の想い(=恋心)と引き替えに、それぞれが渇望している願いを叶えるすべを与える。 - ロール
儀式によってそれぞれに与えられた(押しつけられてしまった)能力。主人公は『呪い』、佳津美は『罪』と捉えている。
内容や発動条件はそれぞれで、苦しめられている者もいれば、積極的に使っている者もいる。
基本的に他者には確かめようがなく、本人の自己申告とその行動の結果から推察する以外にない。 - 恋心の主
主人公とセーラが捜そうとする儀式参加者。セーラの中で熱く脈打ち、彼女を狂おしい恋に駆り立てている恋心の元の持ち主。
同時に、セーラと真っ先に契約した=恋心を差し出した=契約を成立させた人間。それらは自動で処理されるため、セーラ自身も主が誰なのかが分からない。
主を捜し当て、恋心を返還することで、儀式は不成立となり一同のロールは解消される。
なぜ主の恋心がセーラにこのような影響を及ぼしたかは謎に包まれている。
キャラクター
セーラ(せーら) CV:秋野花
学園2学年 身長:144cm 誕生日:???
主人公達に呪いを掛けた張本人。人間離れをした美しい容姿は、小柄ながらも大人体型のロリ巨乳。
口が悪く無愛想だが、基本的には思慮深く内省的。地に足の着いた性格。しかし頭に血が上りやすく、わりとすぐテンパる&キレる。
決断は遅いが一度決めると一直線、しかも情にもろく自分が損することを分かっていてもついつい動いてしまう苦労性タイプ。
『恋心』を代償に、主人公達の願いを叶えたセーラ。
本来なら消化されるはずだった恋心が、何かの影響で残り続けたため、本人の感情とは関係なく狂おしいほどに主人公に恋心を抱いてしまう。
自分を苦しめてる恋心から解き放たれるために、清澄と共に誰の者か分からなくなってしまった恋心を持ち主に返す探索を始める。
「すげーうれしくなっちまうだろーが!もっと抱いてとか言いそうになるだろーがぁッ!」
比名子 みちる(ひなこ みちる) CV:あじ秋刀魚
学園2学年 身長:163cm 誕生日:12月15日
やたらチャレンジ精神旺盛で、なんにでも挑戦するので結果的に多芸で多趣味な主人公のクラスメイト。
みちるもまた過去にセーラの儀式にてロールを受けた1人。
見た目はギャルっぽいが、明るく世話好きなみんなのまとめ役的な存在でもある。
場の空気を読むことに長けていて、雰囲気が悪くなると改善のために労力を惜しまない。
メンバーの中でのムードメーカー的な存在でもある。
「ふへへ。相手がカンヨーなあたしで命拾いだったな!」
鶴巻 楪(つるまき ゆずりは) CV:小倉結衣
学園2学年 身長:158cm 誕生日:4月19日
落ち着いた和風お嬢様の雰囲気をもちながら、主張しすぎる胸を持った主人公の幼なじみ。
過去に主人公と共にセーラの呪いを受けた1人。
一見マイペースで飄々とした性格に見えるが、天才的な思考をもち常に回りを観察し自分の役割を理解したうえで余裕をもった行動をとっている。
さっぱりとした口調のため非常に話しやすいが、時には人をからかったり、煙に巻いたりするお茶目な一面も持ち合わせている。
過去に掛けられたロールに関しては自覚があり、必要以上に呪いが暴走することを恐れている。
「私は、退屈せずに済みそうかな」
丹生 佳津美(にう かつみ) CV:藤咲ウサ
学園1学年 身長:149cm 誕生日:9月9日
主人公の実妹。自宅から遠くにある高レベルの学校に就学して、常に首位をとるほどの努力の秀才。
新年度を期に主人公と同じ学園に入学し、学園寮にも入ったため主人公を驚かせた。
佳津美もまた過去にセーラとの儀式に参加しており、呪いを受けている。
全体的にミニマムな体型で、主人公曰く「前に会った3年前からほとんど背丈も変わってないけどな」と言い表している。
性格は非常に事務的で、表情や雰囲気はもとより話し口調も極力無駄を省いた言い方をしている為、寡黙で冷めているように見られている。
自身のロールに関しては自覚があり、セーラの登場はかなり驚いている。
「もう子供ではありませんから」
栖川 理路(すがわ りろ) CV:相模恋
学園1学年 身長:153cm 誕生日:7月20日
いろいろな意味で少し(大分)痛い子。運動は駄目だが、めげない強い心を持つ。
学力は中の下といったところだが、本人は『地頭は最高に(ただし佳津美の次に)切れる』と思っている。
フッフッフ…と悪い笑いをするのが癖になっている。
佳津美の役に立つことに終始努める健気(不憫)な子でもある。
倉持 真央子(くらもち まおこ) CV:歩サラ
学園3学年 身長:156cm 誕生日3月4日
基本的には人のいいおっとりお姉さん。
いつも目を細めてニコニコしてる感じ。
すぐ騙されるのが玉に瑕。
魚尾 篤郎(うおお とくろう) CV:對馬芳哲
学園2学年 身長:160cm 誕生日8月7日
主人公の親友(悪友)で残念イケメン。
あまり物事を深く考えない性格で、騒ぐのが好き。
単純でノリ重視、仲間内ではリアクション係を買って出る盛り上げ役。
とにかく盛り上げたい。
魚尾 玲奈(うおお れな) CV:羽杉沙希
身長:160cm 誕生日8月7日
篤郎の姉。クラスメイトのバイト先のオーナーで、スレンダーな自信満々お姉さん。
話の分かる大人で、颯爽としててかっこいい。性格はとにかく適当。カンで生きている。
ただそのカンが異常に鋭く、またそれを実現にこぎ着けるまでの行動力も異常で
いつも成功してしまうという天性の勝負師にして勝者。なので常に自信満々。(ただし男性関係は除く)
メイド好きが高じてメイドカフェを経営する。
ウェルギィ(うぇるぎぃ) CV:森乃なんな
セーラのお目付役として、セーラと共に主人公の前に現れた別世界の住人。
可愛らしい姿とは裏腹に、話す言葉は老齢な紳士を思わせる礼儀正しい言葉遣いで、物事を的確に言い表す。
時としてセーラの気持ちを代弁し、セーラを悶絶させることがある。
丹生 清澄(にう きよすみ)
学園2学年 身長:173cm 誕生日10月21日
本作品の主人公。幼少の時に受けた呪い(ロール)によって人生の岐路にたった時、強制的に『選択』を迫られる体と成ってしまった。
そのため他人と関わることに消極的となり、常に面倒なことから距離を置くような行動をとるようになる。
そんなある日のこと、突然セーラという少女と出会うことと成る。
セーラの説明により、なぜ主人公に呪いが掛けられたのか、そしてどのようにすれば呪いを解くことが出来るかを知る。
呪いを解く方法を知った主人公は、セーラと共に協力し合いながら呪いを解いていくこととなる。
「何度も言ってるだろ。マジで俺は余計なことをしたくないし、決めたくもないんだってさ……」